神経ブロック治療
神経ブロックとは、神経に直接またはその周囲で鎮痛薬や抗炎症薬を注入することにより一時的あるいは長期間にわたり痛みを軽減することを目的とした治療法です。
原因部位に直接、薬を投与し治療をおこなう方法であり、一時的に麻酔をかけているだけではありません
神経ブロックは、病気(痛み)の原因となっている「神経・骨・筋肉」などをターゲットとしています。鎮痛薬・抗炎症薬を投与することにより、回復を促します。
1回~数回、おこなうことで来院前より多くの患者さんに痛みの改善がみられる有効な治療方法です。
ぱくペインクリニックでは神経ブロックを専門としており、病気の治療はもちろんのこと「患者さんの生活の質の改善」を一番に考えています。
X線装置・超音波を用いた神経ブロック
ぱくペインクリニックでは、ほぼ全ての患者さんにX線装置や超音波を用いてブロックしています。
痛みの原因である神経を安全・的確にブロックするには、周囲の血管や臓器などを避けてブロックしなければなりません。
L5神経根ブロック
X線装置を用いたブロック注射
X線を連続的に映し出しながら正確に目的の部位に針を進めブロックすることが可能です。また造影剤を使用するため、間違った場所に注射をおこなうことがありません。
眼窩下神経ブロック
超音波を用いたブロック注射
筋肉・骨・血管・神経を適切に把握し、ブロック注射をおこなうことが可能です。また、これまではCT・MRIなどを用いないと判断できなかった病気も、超音波を使うことで、短時間で診断することが可能になりました。
豊富な治療経験と痛みへの効果
開院以来、患者さんの痛みに対して自信をもって神経ブロック治療をおこなってきました。私たちは、令和元年は代表的な神経ブロック治療だけでも7376 件、令和2年は6695件という多くの患者さんに対して神経ブロックをおこない治療してまいりました。
これまでの当院の治療成績からも、多くの患者さんが改善しているため、非常に効果的だということができます。
痛みの原因・症状を見極め、細心の注意を払って神経ブロック治療をおこなっています。
ぱくペインクリニックでの主要な神経ブロック数
硬膜外ブロック(頸部、胸部、腰部)、神経根ブロック(頸部、腰部)、星状神経節ブロック、腰神経叢ブロック、三叉神経節ブロック、肩関節受動術、椎間関節ブロック(頸部、腰部)など、年間約7000例の神経ブロックをおこなっています。
2019年 | 2020年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
硬膜外ブロック(頚部) | 240 | 382 | 714 |
硬膜外ブロック(胸部) | 171 | 226 | 189 |
硬膜外ブロック(腰部) | 3647 | 3326 | 3246 |
仙骨ブロック | 193 | 88 | 205 |
神経根ブロック(頚部) | 107 | 177 | 314 |
神経根ブロック(腰部) | 229 | 186 | 165 |
星状神経節ブロック | 258 | 238 | 234 |
腕神経叢ブロック | 1856 | 1464 | 1401 |
下顎神経ブロック | 3 | 4 | 1 |
おとがい神経ブロック | 10 | 8 | 8 |
眼窩上神経ブロック | 5 | 4 | 1 |
眼窩下神経ブロック | 21 | 22 | 15 |
肩関節授動術 | 600 | 518 | 457 |
頸椎椎関節ブロック | 16 | 13 | 16 |
腰椎椎間節ブロック | 20 | 23 | 25 |
※神経ブロック内訳 2022年1月現在
最新の知見・データを活用し治療します
当院での治療の特徴として、過去の教科書や論文に沿った治療だけでなく、最新の知見に基づいた新しい治療も積極的におこなっています。そしてそこから得た豊富な臨床経験に基づいて、多種多様な痛みに対応することが可能となっています。
医学は日々進歩しています。ペインクリニック領域・神経ブロック治療も数年前と今では大きく変化しました。
当院では、常に最新の知見とデータを用いて患者さんに治療をおこなうことができるよう知識をアップデートしています。