背中の痛み
背中に痛みがある場合、以下のような病気を疑います。背中は多くの重要な臓器が中にあるため、整形外科の病気以外にも内科や泌尿器の病気である可能性もあります。
総合的に見ながら痛みの原因を探っていく必要があります。
圧迫骨折
なんらかの外力によって背骨がつぶれてしまう病気です。原因は、骨粗しょう症であったり転倒であったり様々です。御高齢の方は「いつの間にか骨折」と言われるように、咳をしただけでも折れることがあります。症状は、骨折そのものの痛みの他に、骨折することで上下の骨とのバランスが悪くなり痛みが生じたり、折れた骨が後ろにある神経と接触し神経痛がおこることもあります。
- 背中の痛み、腰の痛み、腰から足への痛み(稀に)
- 骨密度が低い場合は骨粗しょう症の治療をおこない、予防と骨がくっつくのを促進させます。骨への負担を減らすためにコルセットが必要な場合もあります。その上で、痛みのコントロールとして鎮痛薬やブロック注射をおこない、生活の質を改善させます。
肋間神経痛
肋間というのは「肋骨の間」という意味です。人間には左右12個ずつ肋骨があります。
各肋骨の間には肋間神経という神経が、骨と並行に走っています。この走行を障害されると、肋間神経痛という痛みがおきます。原因は、帯状疱疹や肋骨骨折・手術後の神経損傷・ガンによる障害などが挙げられるが、原因不明であることも多いです。
- 体をまわしたり、呼吸するときの、背中からお腹にかけてのピリピリとした痛み
- 鎮痛薬の他に、超音波を使用しておこなう肋間神経ブロックが有効です。