ペインクリニック内科・麻酔科・整形外科・リハビリテーション科 神戸三ノ宮

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緊張型頭痛

日本人に一番多い頭痛です。長時間のデスク作業などにより首や肩の筋肉が緊張することで、血の流れが悪くなり起きる頭痛と言われています。また精神的ストレスも原因の一つです。痛みはとても強いわけではないため、我慢して仕事や生活を送ることができます。

頭全体を締め付けられるような痛み、首・肩の痛みが同時に起こりやすい
薬は、一般的な鎮痛薬に加えて筋肉をやわらげる薬などを使用します。
また筋肉をやわらげたり、交感神経を休ませる各種のブロック注射が有効です。

片頭痛

何かがきっかけで、頭の中の血管が急激に拡張してしまうことで起きる頭痛だといわれています。女性に多いのも特徴です。ズキンズキンと拍動する頭痛で、他にもさまざまな症状が出現するため著しく生活に支障をきたします。

拍動する頭痛(主に片側) 吐き気 光・音に過敏になる
トリプタン製剤という薬を頭痛発作の際に使用します。また頭痛が起きないよう、予防用の薬も内服していただきコントロールします。他には、痛みを和らげるために交感神経を休ませたり、痛みの原因となる神経をブロックする注射もおこなうことがあります。

群発頭痛

若い男性に多い頭痛です。脳の視床下部というところが原因と言われています。視床下部で刺激を受けると目の奥を走っている三叉神経が刺激をうけ、目の周りを中心に非常に強い激痛がはしります。症状は数時間続き、反復することがわかっています。

目の奥を中心とした激痛(片側のみ) 目の充血や涙・鼻水がでる
トリプタン製剤の自己注射が非常に有効です。他には酸素吸入療法も有効です。
飲酒や喫煙が頭痛を引き起こしやすくなるので、禁酒、禁煙を指導します。

三叉神経痛

脳神経の一つである三叉神経が脳の中から外側に出ていく過程で、血管などにぶつかることで激しい顔面の痛みがおこる病気です。
痛みの特徴としては、長時間痛いわけではなく、数秒間の激しい電撃痛が1日に数回きます。顔を洗ったり、歯を磨いたり、ご飯を食べたりすることができず生活に支障をきたします。

発作的な顔面の痛み
カルバマゼピン(商品名テグレトール)という非常によく効く薬があります。それらの他には、手術・γナイフ・神経ブロックなどがあり、患者さんの状態に合わせて治療を選択することが可能です。

顔面神経麻痺

顔の表情を作る筋肉を動かす神経である顔面神経が、なんらかの影響で麻痺してしまい、顔が動かなくなる病気です。
突然発症するといわれる「ベル麻痺」という病気が顔面神経麻痺で一番多く、その原因は単純ヘルペスウイルスの関与が大きいようです。他には水痘帯状疱疹ウイルスによるものや外傷によるものなどがあります。

顔の片側が動かせなくなる 口元から飲み物がこぼれる 口笛がふけない など
重症度にあわせて、ステロイドや抗ウイルス薬を内服していただきます。
またデータは乏しいですが、発症初期ならば星状神経節ブロックなどもおこなうことがあります。他には、手術やリハビリなどの選択肢もあります。
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