腰の痛み
腰痛をお悩みの方は、下記のような疾患の可能性があります。
痛みの症状や状況をお伺いし、診療をしたうえで最適な治療を行います。
腰椎椎間板症
背骨と背骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があります。
椎間板が痛む(変性といいます)と、椎間板後部で炎症が起こり、腰痛を発症します。慢性化すると後縦靱帯に脊椎洞神経という神経が伸びてきて過敏な状態が形成されてしまいます。椎間板症の腰痛は、典型的には同一姿勢(座位など)を長時間保つことができない腰痛です。
- 腰の痛み・長時間座ったり・立ったりすることができない
- 硬膜外ブロックが有効です。ほかに椎間板ステロイド注入も有効です。
腰椎椎間関節症
背骨と背骨同士がつくる関節を椎間関節といいますが、その関節包の捻挫で強い腰痛が起こります。典型的には、体動で誘発され後屈で悪化します。原因となる椎間関節部に強い圧痛があるのが特徴です。
- 腰の痛み・腰を曲げたり、回転したりできない
- 椎間関節ブロックが非常に有効です。再発する場合には脊髄神経後枝内側枝熱凝固を行います。
仙腸関節症
仙腸関節は骨盤を形成する仙骨と腸骨とが成す関節です。関節が傷むと下部腰痛や鼠径部痛、大腿部痛などを引き起こします。
- 腰・お尻の痛み 太ももの付け根の痛み
- 仙腸関節ブロックが有効です。